三重県健康福祉生活協同組合について

私たち、三重県健康福祉生活協同組合は、全国組織「高齢者生活協同組合」の活動を受け継いで「寝たきりにならない、しない」「元気な高齢者がもっと元気に」「一人ぼっちの高齢者をなくそう」とスローガンにつくられました。つまり、このスローガンにあるような社会をつくることを使命とした団体です。そして、高齢者が住み慣れた地域で、自分らしく暮らし続けるために「仕事・福祉・生きがい」を総合的に取り組む協同組合として活動しています。

高齢者生協の成り立ち

1990年代前半に、高齢協を作ろうと呼びかけたのは日本労働者協同組合でした。日本が高齢社会に向かう状況の中で、労働者協同組合の中でも一緒に働く仲間の高齢化と退職という課題が浮上していました。そこで「寝たきりにならない、しない」「元気な高齢者がもっと元気に」をスローガンに、自分たちの手で豊かな高齢期を作り出そうと訴えたのが、互いに支えあう組織としての「高齢者協同組合」でした。


三重県と高齢協

故 中西 五州 氏の在りし日の姿

 三重県健康福祉生活協同組合は全国の高齢協の中で第1号の高齢協として設立された歴史を持っています。1995年に当時故 中西五州氏によってつくられました。日本が高齢社会(高齢者人口14%以上)に突入したのは1994年です。労働者協同組合のこの呼びかけは、時代背景にも合致して、多くの人や団体に共感の輪を広げ、全国に設立運動が広がっていきました。今では障がい者運動や購買生協の活動、市民運動を背景に立ち上がった高齢協も生まれています。

 現在では、全国各地に高齢協が設立され続けています。組合員数は3万人を超え、事業規模は60億を超え、その大半が高齢者・障がい者福祉にかかわる活動となっており、私たちの名前ものあるように、高齢協は今、「福祉の生協」とも呼ばれています。